X-ファイルは特殊能力を持った人間のエピソードのほうが好き

X-ファイルは超常現象を取り扱ったSFドラマで、宇宙人やUFO、半漁人など様々な未確認生物が登場します。中でも宇宙人やUFO関連のエピソードは不可思議なものが多く、謎を謎のまま残した終わり方になることも珍しくはありません。解明しないからこそ一体全体何が起こったんだと、逆に不気味めいた印象を残します。

とはいえ私は人間がかかわるエピソードのほうが好きです。一見未確認生物が関わっているようで、実は人間が事件を起こしていたというパターンがあります。もちろんただの人間ではありません。何らかの原因で不思議な能力を獲得した人間です。

印象深いのは何でも食らう人間です。無機物から有機物まで何でもかんでも食べまくるキャラクターがいて、見た目と相まってすごく不気味でした。といっても悪いやつというわけではなく、食欲という本能に抗えないといった印象を受けました。性格的にはまだまだ無邪気な子供といった感じで、何が食べられるものなのか分かっていないのだと思います。だからこそその純粋さが不気味さに拍車をかけており、たった一回きりのキャラなのにいまだに姿かたちを覚えているのです。

特にラストのオチが最高で、この先に待ち受ける悲劇を予感させる皮肉めいたものになっていました。予想だにしていなかった終わり方で、まるでショートショートのようなオチだと感じました。超常現象を扱っているのですから、ハッピーエンドじゃない不気味な終わり方のほうが面白いです。

宇宙人関連でもバッドエンドに近いオチはあります。しかし何を考えているか分からない生物よりも、人間のほうが不気味です。同じ人間のはずなのにどうしてこうも違うのか、なぜ人ではないものになったのかといった葛藤や苦痛も見所です。

特殊な能力を得た人間は何を成すのか、それがエピソードの根幹になっているため、面白く感じるのだと思います。能力の使い道に人間性が現れるように私は感じ、特殊な力を得たことによって、元々持っていた狂気が膨らんでいるようにも感じます。正義感溢れる人間なら、特殊能力を得ても悪事に使おうとは思わないでしょう。

悪の道に走るのは元々そういう人間だからです。特殊能力を得たから狂ったのではなく、狂っているからこそ悪事に使うのだと私は思います。X-ファイルは人間の狂気を描くのが本当に上手です。いろんなパターンの狂気があって、そのどれもが事件のテーマに密接に関係しています。

目的が分かるようで分からない感じも好きです。真相はどこにあるのか推理するのも楽しくて、超常現象ものだから論理的とは限らないと分かっていても、ついついあれこれと頭を働かせてしまうんですよね。これもX-ファイルの持つ魅力ゆえのことです。/花絵

X-ファイル
1993年~2002年に放送されたアメリカのSFテレビドラマ。X-ファイル2018などの続編もある。
出演: デイビッド・ドゥカブニー、ジリアン・アンダーソン

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